自由帳

アスファルトに葉っぱの茎が突きささっているのを今日たまたま見つけた。

それはおそらく茶柱的偶然で、ひらひらと舞った葉っぱが、ブスっとささったんだと思う。

小学校に入る前くらいに、僕は「王様の剣」というディズニーの映画を観た。
話の筋はほとんど覚えていないが、とにかく“石に突きささった剣を抜く話”だった。
屈強な男たちでも抜くことのできなかったその剣を、一人の純朴な少年（そして彼は選ばれし力を持っている）が抜いてしまうのだ。

「王様の剣」のような英雄譚にも、とても魅力がある。
でも例えば、アスファルトにぴんと立った葉っぱのような、いともたやすく崩れてしまうようなものを、静かに守りぬく少年の話もあっていいだろうし、どちらかと言えばそんな話を読んでみたいと今日の僕は思いました。